KAHMジャパン株式会社

日本と英国/欧州のビジネスをつなぎ、イノベーションを支援する、カームジャパン株式会社(オフィス:大阪市北区)です。Oxford University Innovation(OUI・オーユーアイ) 日本事務所として、大学世界ランキング1位・オックスフォード大学の知財紹介等も行っています。KAHM Japan Ltd. (located in Osaka, JAPAN) facilitates business and innovation between the UK / Europe and Japan.

ベトナムに本社を置くRikkeisoft。日本法人株式会社リッケイを設立し、このたび大阪に拠点開設

―日本の立命館大学/慶応大学に留学した若者が立ち上げたリッケイ社とはー

 201246日、5人の小さなチームでRikkeisoftを立ち上げました。社名のRikkeiは会長の母校である立命館大学(Ritsumeikan)と他のメンバーの母校、慶應義塾大学(Keio)に由来しています。 会長のTa Son Tung は日本留学時代、イギリスとフランスの国際学会に行く機会がありました。ベトナム人は、イギリスに行くためにはビザが必要です。 Tungはビザが間に合わず、フランスしか行くことができませんでした。しかし、日本人の友人はビザなしで、イギリスにもフランスにも行けました。その時、ベトナムはまだまだ貧しい国だということを実感しました。実際ベトナムはとても若い人々が多い国で、優秀なエンジニアが大勢います。

 Tungと同級生のHuyはベトナムの力を世界に証明し、いいものを作って、ベトナム人の能力をもっと世界にアピールしたくてスタートアップを始めました。

 ( 株式会社リッケイの取締役社長 Bui Quang Huy

 

RikkeiSoft20124月の設立から、現在までの8年間で、1200人を超える企業に成長しました。Rikkeisoftは本社をハノイにおき、ダナン、そしてホーチミンに開発拠点を拡大しました。Rikkeisoftは優秀なソフトウェア・情報技術サービス企業に与えられる「サオ・クエ賞」、ベトナムIT協会より「ベトナムIT企業トップ50」など、数々の賞を受賞しました。今後、Rikkeisoft2024年までに全体で10,000人、リッケイジャパンでは1,000人の達成を目指します。また、ベトナム、日本という境界を越え、グローバルな人材交流、グローバルな環境構築を目指します。

 

 

日本法人株式会社リッケイを設立

2016年には日本法人を設立し、現在は、従業員数は120人に達しました。株式会社リッケイは設立2016年より飛躍的な成長を遂げ2020年には、「ベストベンチャー100」に選出されました。そしてこの度、20201月にリッケイ大阪支社をオープンいたしました。

 ( 東京オフィス)

 

大阪でのスタートアップでの環境等の感想・リクエスト

 関西地区のお客様との関係を強化し、仕事の拡大を目指するため、リッケイ大阪支社をオープンしました。今後2020年末までには50人達成、2024年には400人達成を目指します。そして、関西にある大学との関係を構築し、人材の育成や共同研究なども積極的に行っていきます。さらには、在関西ベトナム人協会の活動に協力と貢献をして参ります。

 日本人としてベトナム開発者を管理するのは大変だと思っている方が多いのではないでしょうか。たしかに、コミュニケーションの取り方や文化の違いはあります。が、大阪支社長の中村は以下のように述べています。

「私の中では日本人もベトナム人も同じ仲間ですので、違いはありません。メンバーとのコミュニケーションを大事にし、毎日1人ずつ面談方式で会話し、人間関係を構築する所から行ってきました」と話しています。

 (大阪支社長 中村 圭佑 )

 

人間関係を構築するため、中村支社長はどんな時も出来るだけ明るく、話しやすい空気を作ることには気を付けています。特に言葉で伝える以外でも効果的なコミュニケーションの方法として、笑顔やGoodのジェスチャー等も大事にしています。良い時は大きなリアクションで褒めるように気を付けています。

 「日本で働くリッケイのメンバーは、単身日本に来て日本語を覚えて、IT業界で日々日本人のお客様と対話して仕事をしています。多少日本語が間違っている時もありますが、彼らの考えている事は日本人と同じです。お客様に感謝されれば嬉しいですし、お客様の満足を得られない時は落ち込みます。

リッケイのメンバーがお客様のチームに溶け込み、お客様から評価のお言葉を直接頂いたり、それを実感した時が私は一番嬉しいです。」とも語っています。

 

リッケイ社の強み

 リッケイの強みは何と言っても受託開発で培ったシステム開発の分野の広さです。創業当初はWebシステムとスマートフォンアプリ開発から始めましたが、そこから派生してゲームアプリ、業務系・基幹系システム、IoTAIRobotics等最先端分野も実績として積み上げ、また、AIRoboticsに関しては専門の会社も立ち上げ、更なる強化を行っています。(Rikke AI, Rikkei Robotics

また、ベトナムにある3拠点のオフィスでは、お客様も直接常駐され将来の大規模オフショアを見据えた試験的な開発プロジェクトや人材育成など、一つの案件に留まらず、企業間での友好且つ継続的な関係作りも行っています。リッケイの成長はお客様あってのものですので、「お客様と一緒に成長していく」事を大切にしております。

 

 リッケイ社と他社ベトナム企業との差別化ポイント

 「リッケイのメンバーは平均年齢が若く、非常にバイタリティがあります。組織構造もフラットで、社内プロジェクトや社内イベントも活発に行っています。言われるのを待って行動するタイプではなく、率先して何かをやろうとするタイプが多いですね。

ですので、リッケイのメンバーが集まって何かを始めるのもすごい勢いで達成します。決定の早さと問題解決の早さは、組織の中にいる私から見ると非常に魅力的です。」と中村支社長は語っています。

 

日本人又はベトナム人の若い人達に伝えたいこと

 中村支社長が「欲を言えばですが、日本語トレーニングをもっともっと行なって、日本の商習慣や文化まで分かるようになってほしいと思っています。システム開発はチーム作りが非常に大事だと思います。

違う会社のスタッフでもプロジェクトの中では同じチーム。同じチームであれば困った時に助け合ったり、うまくいった時は一緒に喜んだり笑ったり、そういった成功体験が無いと、作業の反復になってしまい辛いものです。

苦しい時にちょっとした笑いの場面があって、そこで誰かが面白い事を言ったりする時は、ベトナム人でも笑いのツボは同じだったりします。そんなちょっとした事からお客様やチームのメンバーと仲良くなったりすることが大事なので、是非日本語はギャグが言えるくらいになってもらいたいと思っています。いつかベトナムに彼らが戻る時、日本での経験や思い出を財産として持ち帰ってもらいたいと思っています。」とも話しています。

2024.03.19 Tuesday